韓国宮中ドラマより-2 悲運の女性たち
2008年 06月 27日
二人のヒロインに共通しているのは栄耀栄華を極めながらも、非業な最後を迎えたことです。
それにしても李氏朝鮮時代の上流人たちは権力闘争に明け暮れていたようですね。彼らはチャン・ヒビンやチョン・ナンジョンの野心や才覚を権力拡大に相当利用していたようです。
虐げられた人間が支配者を押しのけて、出世していく姿は、痛快な面もありますが、厳しい儒教社会では決して許される存在ではなかったのです。庶民が「己の立場をわきまえずに、上に挑戦する」ことを戒めるために、後の支配者たちが史実以上にこの二人の女性を悪女に仕立て上げたのでは? とも思うのですが・・・ 不運な境遇に生まれ、権力欲に溺れた生涯、死んだ後も支配者の都合の良いように利用され続けるヒロインたちには、むしろ哀れさを感じます。
歴史ドラマが全て事実とは限りませんが、私にとっては朝鮮女性史の片鱗を知ることが出来る良いツールのひとつです。
P.S. 先の二人と三悪女に並んでいるのは「チャン・ノクス(張 緑樹)」。妓生(朝鮮時代の芸者)から時の王「燕山君」の側室になった女性ですが、燕山君の廃位と共に追放され、不遇な生涯を送ったそうです。映画「王の男」に出てくる女性です。
それにしても李氏朝鮮時代の上流人たちは権力闘争に明け暮れていたようですね。彼らはチャン・ヒビンやチョン・ナンジョンの野心や才覚を権力拡大に相当利用していたようです。
虐げられた人間が支配者を押しのけて、出世していく姿は、痛快な面もありますが、厳しい儒教社会では決して許される存在ではなかったのです。庶民が「己の立場をわきまえずに、上に挑戦する」ことを戒めるために、後の支配者たちが史実以上にこの二人の女性を悪女に仕立て上げたのでは? とも思うのですが・・・ 不運な境遇に生まれ、権力欲に溺れた生涯、死んだ後も支配者の都合の良いように利用され続けるヒロインたちには、むしろ哀れさを感じます。
歴史ドラマが全て事実とは限りませんが、私にとっては朝鮮女性史の片鱗を知ることが出来る良いツールのひとつです。
P.S. 先の二人と三悪女に並んでいるのは「チャン・ノクス(張 緑樹)」。妓生(朝鮮時代の芸者)から時の王「燕山君」の側室になった女性ですが、燕山君の廃位と共に追放され、不遇な生涯を送ったそうです。映画「王の男」に出てくる女性です。
by twister203
| 2008-06-27 03:39
| 韓国ドラマ