鍋島(なべしま)6 ― 一民間の窯として ―
2007年 03月 09日
江戸末期、明治時代になるとさすがの「鍋島焼」も品質至上主義というわけにはいかなくなってきました。鍋島藩の経済的事情もあって、
その制作も営利目的とならざるを得なくなったのです。作品が粗くなってきたのは言うまでもありません。
*写真は明治時代のものです。
今では鍋島焼の各窯元は民業として、制作、販売を行っています。デパートの食器売り場にも沢山出ていますが、時々、典型的な鍋島様式を使いながらも、あまり品の良くない商品を見かけることもあります。「パロデイ-鍋島?」と思うのですが・・・
その時代の社会のニーズに会わせて「鍋島焼」も対応していかなければいけませんが、あの気品だけは守って欲しいと願っています。
陶磁器市で見つけた普段使いの鍋島焼の食器です。
by twister203
| 2007-03-09 22:10
| アジア文化紹介