鍋島(なべしま) 2 ―江戸時代のセレブ専用の磁器―
2007年 03月 03日
だいぶん前に陶磁器のイベントに行ったときに見たのが「鍋島」との出会いであったと思います。初めは伊万里焼の一分野かと思ったのですが、気品に溢れた色彩は他の陶磁器には決して見られるものでなく、素人目にも「何か特別な物」であることが分かりました。
「日本で唯一の官窯」、後で調べて知ったことです。鍋島藩(現佐賀県)が公家衆、将軍家への献上、大名への贈答を目的に生産させたもので、一般庶民には目に触れることすらなかったのです。今風に言えば「セレブ専用の食器」ですね。
日本で磁器生産が可能となったのは江戸時代初期からですが、有名な伊万里は鍋島藩の重要な産業でした。しかし「鍋島焼」はあくまでも献上品、贈答品を目的としているために、目の肥えた上流階級の人々に受け入れられる高品質なものであることが第一です。そのためには採算は度外視だったのです。
「鍋島焼は綺麗だけれど個性や面白みがない」と言われることがあります。しかし将軍家に献上する品物には個性など必要なく、天下人が使うに相応しい品格、完璧な美しさこそが重要なのです。そのために厳密な規格の元にデザインや大きさ全てが定められていたのです。
「日本で唯一の官窯」、後で調べて知ったことです。鍋島藩(現佐賀県)が公家衆、将軍家への献上、大名への贈答を目的に生産させたもので、一般庶民には目に触れることすらなかったのです。今風に言えば「セレブ専用の食器」ですね。
日本で磁器生産が可能となったのは江戸時代初期からですが、有名な伊万里は鍋島藩の重要な産業でした。しかし「鍋島焼」はあくまでも献上品、贈答品を目的としているために、目の肥えた上流階級の人々に受け入れられる高品質なものであることが第一です。そのためには採算は度外視だったのです。
「鍋島焼は綺麗だけれど個性や面白みがない」と言われることがあります。しかし将軍家に献上する品物には個性など必要なく、天下人が使うに相応しい品格、完璧な美しさこそが重要なのです。そのために厳密な規格の元にデザインや大きさ全てが定められていたのです。
by twister203
| 2007-03-03 20:49
| アジア文化紹介