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アジアンテイストを取り入れて私流の生活を楽しみましょう。


by twister203
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日本茶道への思い -2   心の結びつき

 日本文化と言えば「茶道」と答える方は多いでしょう。現在の茶道の形が確立したのは約400年前のこと、他の伝統文化と比べると新しいほうですね。

日本茶道への思い -2   心の結びつき_e0084071_22484276.jpg


 しかし、古来からの日本人の物質的、精神的文化、美的感覚の集大成が「茶の湯(茶道)」だと言われています。又、陶磁器、工芸品、建築、料理などの発展は茶道の存在があってこそ、と言っても過言ではないと思います。今では国際的にも有名な「あいまいさ」をも芸術にしてしまっているのがすごいところですね。


日本茶道への思い -2   心の結びつき_e0084071_22580100.jpg 「一座建立」と言う言葉がよく使われます。そこにいる全員が気持ちよく過ごす事が出来るように、お互いを思いやる心、これが一番大事だと言われています。本当の主役は「お茶」ではなくて、その場の人たちの心の通い合い、精神的な結びつきなのではないでしょうか。 




 以前にお目にかかったある流派の宗匠が「人間の交流こそが茶道の心、それをつい忘れてしまい、茶道を複雑化してしまって、やれ点前が上手い下手だの、流派がどうだの、本筋から離れてしまいがちなのが今日の姿。桃山時代の茶人たちは千利休の人柄に惹かれて、彼の茶席に集い、素直な心で物事を見ていたはず」と仰っていました。 又、ある宗匠は「お茶を頂く時の心構えは?と私に尋ねる方が多いのですが、いつも私は「口さえ開ければよいですよ」と答えています。しかし皆さん納得出来ないようで、その奥義はとか、難しいことを仰います。私はいっそのこと「鼻から飲みなさい」とでも言えばよかったのでしょうか?」と笑っていらっしゃいました。

 知識を沢山詰め込んで頭でっかちになってしまい、得意げに難しい話をして満足しているなんて邪道ですね。美しいものに感動し、相手を思いやる心、素直な心 ・・・・・  私自身、つい忘れてしまい、反省の限りです。 

by twister203 | 2006-05-17 21:23 | アジア文化紹介