中国陶磁器のお話 -2 東京方面から
2006年 06月 14日
今日は東京にある美術館所蔵のコレクションをご紹介します。
出光美術館所蔵、一対の青白磁の瓶(景徳鎮窯)です。透明感のある清清しい瓶です。数年前に大阪の出光美術館が閉鎖になると聞いて、真っ先に心配したのはこの作品の行方でした。不景気でコレクションを売りに出している美術館もあると噂に聞いていたので、国宝でも重文でもないこの作品がどこかに売られてしまったら・・・・!! 閉館記念展では館員の方に「今後、東京で見ることが出来ますか?」と確認してしまいました。東京の出光美術館で管理されると聞いて、一安心。
東京国立博物館所蔵の青磁の茶碗(龍泉窯)です。底に金具が見えますね。宋時代に日本に輸入されたものですが、長い年月の間にひびが入ってしまったので、中国(明時代)に送って「同じようなものが欲しい」と依頼したところ、「没有(無い)!」と割れ目をガチンと留めて(修理して)送り返してきたそうです。しかしこの不完全なデザインに美を見出したのは日本人らしい感性で「馬蝗絆(バコウハン)」と銘がついて、今でも評価の高い作品です。中国人らしい豪快さと日本人らしい情緒を感じさせるエピソードですね。
出光美術館も東京国立博物館も素晴らしいコレクションを所有しているので、是非一度お出かけになることをお薦めいたします。
出光美術館所蔵、一対の青白磁の瓶(景徳鎮窯)です。透明感のある清清しい瓶です。数年前に大阪の出光美術館が閉鎖になると聞いて、真っ先に心配したのはこの作品の行方でした。不景気でコレクションを売りに出している美術館もあると噂に聞いていたので、国宝でも重文でもないこの作品がどこかに売られてしまったら・・・・!! 閉館記念展では館員の方に「今後、東京で見ることが出来ますか?」と確認してしまいました。東京の出光美術館で管理されると聞いて、一安心。
東京国立博物館所蔵の青磁の茶碗(龍泉窯)です。底に金具が見えますね。宋時代に日本に輸入されたものですが、長い年月の間にひびが入ってしまったので、中国(明時代)に送って「同じようなものが欲しい」と依頼したところ、「没有(無い)!」と割れ目をガチンと留めて(修理して)送り返してきたそうです。しかしこの不完全なデザインに美を見出したのは日本人らしい感性で「馬蝗絆(バコウハン)」と銘がついて、今でも評価の高い作品です。中国人らしい豪快さと日本人らしい情緒を感じさせるエピソードですね。
出光美術館も東京国立博物館も素晴らしいコレクションを所有しているので、是非一度お出かけになることをお薦めいたします。
by twister203
| 2006-06-14 23:14
| アジア文化紹介